加持・祈祷とは
―――加持とは、如来の大悲と衆生の信心とをあらわす
これは宗祖弘法大師空海さまのお言葉です。
加持をとても簡単に説明するのなら、仏さまを信じ抜く私たちの心が感応して仏さまの慈悲を受けられるという仕組みです。難しいですね。でも大丈夫。仏さまを一生懸命に信じるのです。そうすれば仏さまは智慧(真理)のお姿から形を変えて、慈悲の化身となって私たちをお助けくださるのです。
つまり、仏さまの無限のご法力と衆生、つまり私たちのひたむきな信心があって初めて加持が成立するのでございます。
仏日の影、衆生の心水に現ずるを加といい、
行者の心水、よく仏日を感ずるを持と名づく
曰く、仏様の太陽なるお力が「加」であり、それを映し出す私たちの明鏡止水の心の泉こそが「持」であります。
仏様を信じるあなたの心を、仏さま自らが後押ししてくださる、それが加持であり、祈祷でございます。
また、仏さまを信じると同時に自分自身も信じなくてはなりません。
誇れる自分であり続けるよう、また皆さまが前を向いて、これからも歩んでいただけますよう一意専心でお加持・ご祈祷承ります。